内部統制入り企業に勤める時短勤務者の時短勤務なすごしかた

AERAが今度は、育休明け時短ママをいじめていますというエントリーがあったので、便乗して時短勤務なLogを残しておきます。
今年度で時短勤務がおわるので、今のうちに書いとかないとね。とり頭なので忘れてしまうから。
ついでに書くと、うちの会社、内部統制やらプライバシーマークやらなにやらで、手軽に自宅に業務をお持ち帰りできないので、そこんところも書いておこうかなというかんじでいきます。

業務時間とそれ以外の時間との使い分けは「肉体労働」「頭脳労働」の区別で

業務時間は6時間30分です。
はっきりいって、SE/PGっつー仕事柄、そんな業務時間じゃとても足らん!ぐらいの仕事量はあるのでして。

おまけに。
プライバシーマーク云々とか、内部統制云々とかで、業務にかかわるものの持ち出しは一切ダメだったりするので、おうちで業務の続きを…なんて軽い気持ちではいられなかったりします。

そんな状況でどうしているか。

業務時間は「肉体労働」の時間。
業務以外の時間は「頭脳労働」の時間。
割り切って時間を使い分けます。

業務時間はファイルを作ることにほとんどの時間を費やします。
成果物はすべてファイルですから、コードを書いたり、テストしたり、資料(設計書含む)を作ったりに集中する。
ちょっと考えなきゃならない事態に陥ったら、その作業をストップして(なぜストップしたのかは必ず書き留めること)、別のファイル作成にとりかかる。
淡々とファイルを作り続ける、指先の肉体労働をひたすらと。
それだけで6時間30分の90%ほどはあっという間になくなります。
業務時間の残りの10%はまた後ほど。

業務時間外というのは、たとえば、通勤時間とかおうちで過ごしたりする時間ですね。(家事したりしている生活時間は除きます。でも睡眠時間は加えますw夢の中でデバッグしてることってあるでしょー?)
その時間には、コードの元ねたとなるアルゴリズムやフロー、テストパタンのマトリックスやら、資料の元ねた(レイアウトとかも)を考えておきます。
文章とか、コードとか、図とか思いついちゃったら、その場その場でメールでちゃちゃっと送っちゃいます。(図は写真とって添付で送っちゃう)

あれ、業務にかかわるもの持ち出しちゃいかんかったのでは…?…はい、そうですね。
知識は頭の中に入れて持ち出しちゃいますけどね。データそのものは持ち込んでるだけですね。ハイ。(あ、屁理屈だ)

一応、会社のPCは持ち出してはいけないですし、自分のPCを会社に持ち込んでそこで業務をしてもいけないのですが、自分のPCで会社の仮想空間につなげて作業することはできるようになってるんですね。(超重いが)
なので、一応、問題なしかな。一応ね。(ホンマか?)

えー…。
何が言いたかったかというと、要は、業務時間中にしかできないことは、業務時間中に優先的にやるよう、スケジューリングしましょうということです。

業務量は多くて「腹6分目」、業務の種類は「食えるものは嫌いでも食っとけ」

育児休暇明けの業務量は、まずは、5割程度を目安にしとくとよいと思います。
5割は少なすぎない?と思うかもしれません。
しかし、そもそも「時短勤務」をとっている「理由」があって、その「理由」がゆえに休みを取らなければならないことも考慮に加えとく必要があります。
また、何より「時短勤務」という今までと違った時間の使い方をするので、その時間配分の練習期間が必要です。育児休暇前と時間配分は同じようにはいかない、と思っておいたほうがいいです。
もしかしたら、思った以上に自身の体力がなくなっていて…ということもありうるわけですから、保険分の余力はとっておいたほうがいいと思います。

業務量なんて、慣れてから増やせばいいんです。
新人が慣れて業務量が増える…ということに比べれば、なんぼも早い期間でなれることができるはずです。
慣れやすくするためにも、業務量は無茶せずに少な目からはじめるのが吉かと思います。

最初の業務量を少なめに設定する代わりに、業務の種類については、ちょっと守備範囲広めに設定しておいたほうがいいかと思います。
育児休暇中に勉強されて守備範囲を広げてらっしゃる方も多いようですから、ここで「守備範囲広くなったよー」とアピールできますね。
可能であれば、育児休暇中に勉強してなかった範囲でも、取り組まれるといいと思います。
とにかく「できません」「やれません」という機会を減らすこと。コレが重要です。だって、ただでさえ作業時間が少なくてやれる量が少ないわけですから、やれる内容ぐらいは増やして印象よくしておかないと、一緒に仕事をしている人たちに「あいつなんにもできよらん」って思われて、仕事がしずらくてしょうがなくなっちゃいます。
よほど「鬼門」レベルの内容でない限りは、食わず嫌いせずに、取り組んでみましょう。

ちなみに、私における「鬼門」レベルは「マネジメント」です。(何)
だって、誰かトラぶってたら、「わかった、私やっとく」ってすぐ言っちゃって仕事たっぷり抱えちゃうんだもん。(つーわけでリーダー失格ですわ)

ノートは絶対とる、チェックリストは必ず作る

記憶力がいい方は不自由はないかもしれないですが、冒頭に書いたとおり、私はとり頭(しかも揮発性が高い&スタック数は極貧)ですので、記憶媒体は外に持っておく必要があるわけです。

そんな外部記録媒体として、ノート。ノートは絶対にとりましょう。業務時間中は特にこまめに。

  • ToDoリスト
  • 作業項目チェックリスト
  • 疑問に思ったこと
  • 思いついた図
  • コードを書いたのであればその概略図など何をかいたのかをざっくり捕らえられるもの

こういったものはもちろんのこと、プリントアウトした紙にメモを書いたものなどもノートに貼り付けておくといいです。

終わっていないタスクや解決していない疑問には付箋やブックダーツをつけるなどしてしるしをしておくと、ノートを閉じた状態でも残件がすぐわかります。(ブックダーツはこんな商品です)
残件の書いてある部分の周りには、その残件に関連するメモなどが残っているはずですので、残件整理の役に立つはずですから、残件を取り出して別途リストを作らないほうが作業は進みやすいと思います。
残件が終了すれば、しるしは取っ払ってすっきりしちゃいましょう。

ノートだと、割と無限に書き込みスペースが増やせます。
B5ノートだと、ひらげたらB4のスペースになります(ここに例が…)。それでも足りなければ、OA用紙をセロテープではっつければ、あっという間に作業場は広がります。
でかい図でも一望できる記録媒体になれるわけです。

外部記憶媒体として「ノート」にこだわるのは、PCやネットトラブルに見舞われてしまった場合に作業がストップすることを防ぐためです。
PCやLAN内のファイルサーバやネット上にのみToDoリストがあると、インターフェースであるPCがトラぶったり、PCがトラぶってなくてもネットワークがトラぶっていたりすると、仕事ができなくなっちゃいます。
ノートさえあれば、そのノートに仕事のねたが書いてあるのであれば、最悪、PCがなくてもそこで作業ができるわけです。

時短勤務の業務時間中で一番やってはいけないことは、時間の空白を作ってしまうことです。ただでさえ作業時間が少ないのですから、時間の空白なんか作っている余裕などないはずです。
空白の時間を作らないための工夫は、日々、自己チェック&分析を繰り返して、なくしていきましょう。

周囲の観察は怠らず、雑務は率先して行う

自分の業務をやっているとどうしても目の前のことにしか集中できなくなります。目の前のことにしか集中できてないと、同じチームの方々に知らず知らずのうちに迷惑をかけていても、気がつかないものです。

そんな猪突猛進なイノシシ状態をOFFにするには、雑務をするのが案外いい手だったりします。コピーとかね、回覧物とかね、お茶菓子配りとかね。率先してやっちゃう。
そうやって自席を離れるときには、同じチームの中に困ってそうなヒトがいないかリサーチしちゃうんです。そして、押しかけなおせっかいを焼いて、問題解決の手助けをする。ああ、やなヒトですね。(^^;) そんなやなヒトモードは1日に何度も要りません、ほんの10分程度、長くて30分程度で済ませます。

コレが、業務時間の残り10%の使い方です。
プロジェクトが前に進めば結果オーライってことで。(何)

「ありがとう」メソッドは標準装備で

当たり前のことなんですが、業務時間が短い分、自分がいない時間に物事がたくさん動いていたりするわけです。その動いたモノの中には、この作業がなかったら自分の作業も進まない、という類のものも動いていたりするわけですね。

そしたらば、朝一にすることは「おはよう」の後に、昨日自分が帰った後に何がどうなったか確認して、自分がやっといてほしい作業が含まれてたら、手放しで喜びまくり「ありがとう」いいまくりです。

ありがとうで始まる午前。悪い気するヒトいないでしょ。

まとめ

  • 業務時間でしかできないこと、業務時間でなくてもできることを把握しておく
  • 業務量はぐぐっと減らし、業務守備範囲はちょっとでも増やそう(慣れたら業務量も増やせるよう努力)
  • 業務時間中に空白(手が止まってしまう時間)を作らない
  • 困ってるヒトがいたら、ちょっと知恵を貸してあげよう
  • 自分のために何かしてくれたヒトがいたら「ありがとう!」を元気よく


ダメだ、途中で力尽きたわ。