ウィルス騒動 アレは「感染者一人」じゃなくて「みんな」ネットワークをつなぐなって教訓だった

いいからまずLANケーブルを抜け!
まず、ベクターのソフトウェアライブラリウィルス汚染事件の流れ

1. 社員のPCが汚染源となって自社のWebサイト上のソフトウェアライブラリがウィルス感染しました
2. それに気づいてWebサイトのページを編集してソフトウェアへのリンクをなくしました
3. でも外部からの直リンクをたどるとまだ問題のファイルにアクセス可能だったので被害拡大は続いてました (なお、これをもって「だから直リンクは禁止なんだ」とか言い出すバカが現れないことを祈る。)

参考: 【NEWS】ベクター、ライブラリ公開停止後も直リンクにてダウンロードされていたと発表(窓の杜 2006/10)

次。2005年の価格.com不正アクセス事件の流れ

1. SQLインジェクションを通じてkakaku.comサイト上にウイルスを仕込まれる
2. コトが発覚してからも、客に迷惑がかかるからという理由でサイトを開いたまま復旧を試みる
3. その間に被害拡大

二つの事件の共通点:初動から間違えている。

この記事を読んで、まずは、大笑いしてしまった。
大笑いしてしまった…。
…大笑い…。

そのあと、心で泣いていた。(涙)

PCを使ってお仕事をする方々も最近はだいぶ賢くなってきて、
ウィルス対策は当たり前になってきたけど、
ちょっと前まではセキュリティ対策より、業務優先だったこともあったわけで。

そういう環境だと、一人がウィルスに感染すると、あっという間に会社全体に広がってしまう。
そんな中で、一人がウィルス感染に気がついていたとして、
すぐに会社のネットワークから自分のPCの接続を切ったとしても、
ウィルスはPCに感染すると人に気付かれるころにはすでに増殖活動をたっぷりしているわけで、
増殖しちゃったウィルス君はあっという間にPCから飛び出してネットワーク中をうようよしまくって、
もう時はすでに遅し…という状況になるわけですよ。

だから、ウィルス感染した!と気がついたときは、
少なくとも同じラインにいる方々はみんなでネットワークから切断しましょう。(涙)

PCのプロフェッショナルであればまだ自力で何とかできる力量はある…人もあるでしょうが、
プロじゃないという意識のある方は
 ネットで情報を探そうなんて無謀なことはせず、まず、PCをネットから切断しましょう
そして、プロの指示(例えば、PCのカスタマーサービスとかに電話で問い合わせるとか、PCに詳しい友人を呼びつけるwとか)を仰ぐか、リカバリディスクなどで復旧を試みるかするのが得策かと思います。

# 最近はPCのプロの一種とも言えるプログラマさえ
# ウィルス感染したのを自力でなんともできなかったりすることがあったりする…。(悲)