私にとってうつ病とは集中力を奪うもの −プロローグ−

うつ病とはだいぶと長い付き合いになってきました。
自分のうつ病とはどういうものか、ちょっとまとめてみたいと思います。

■主な症状は「集中力の欠如」
私の場合、うつ病にありがちな「どうしても体が動かない」とか、「悲観にくれて過ごす」とかは余りありませんでした。
体が動かないのは、別の薬のせいだったので、飲まなくなったら徐々に動くようになって来ました。(とはいえ、薬のせいで体力を根こそぎ取られていますので、完全復帰は正直無理です(^^;))
んー「悲観にくれて過ごす」はちょっと違うかな。普段からやっているので(苦笑)、普段以上に増えるということがないからいつもどおり…という感じでしょうか。

主な症状は2つ。
 ・眠れない
 ・集中力が激しく欠如する

です。

眠れないのは、薬で何とかやり過ごすことが出来ています。

大変なのは、集中力がなくなること。
集中力がなくなるということは、こんなに大変なことなのかということを、身をもって体験し…続けています。今も。(^^;)

■集中力がなくなるということは
「集中力が出ない」ということは普段でもあるかたはいらっしゃると思います。
本当はしたいことがあるのに、ほかのことに気をとられてしまうとか、疲れてやる気がおきないとか。

でも、それは、集中力がなくなっている状態ではないんです。

集中力がなくなると、どうなるか。
人間が当たり前のようにしていたことが出来なくなるんです。
例えば、
 ・文字を読むこと
 ・ちょっとしたことを記憶しておくこと
 ・聞きたい音以外を聞かないこと
 ・見たいものに焦点をあわせること
 ・子供のとの簡単な遊びが異常に苦痛
などなど。

それだけじゃなくて、脳が勝手にいろんな処理を始めてしまうんです。
 ・聞いた音を全部認識しようとする
 ・目に映ったものを全部認識しようとする
こういう感じで脳が暴走状態になると、正直どうしていいやら。(^^;)
目は閉じればいいんですが、耳は耳栓をしても聞こえますからね。「音」を耳栓代わりにしようにも、その耳栓代わりの音の細部までを脳が勝手に聞き分けようとするので、かえって疲れてしまったりするんです。
ラヴェルのボレロなんか、好きな曲なんですけど、じわじわと死ねますね。(^^;)

こうなると、正直、人間らしく生きていけません。

でも、人間として生きているからには、病気であろうとなんであろうと生活して過ごさんとイカンワケです。
脳が壊れている私にも、小娘にも、時間は平等に流れていて止めることなど出来ないんです。
時が止まった状態で、脳が治癒するまで待ってもらえればいいんですが、そうはいきません。

そこで、どうするか。

…というわけで、ちょっとずつではありますが、集中力のほとんどない状態で生活するとどうなるか、次回からちょこっとずつ紹介していきたいと思います。
…紹介するのは、あくまで、自分の記録(ログ)になるからです。
…ここに書いておくと、ひょっとすると、誰かの役に立つかもしれませんし。

…で、ここで集中力が途切れるわけです。ハイ。(苦笑)