DBバイリンガルへの道

日本SQL ServerユーザグループのPASSJDBバイリンガルへの道と題して梅田弘之さまがコラムを書いておられます。

DBバイリンガルの目的は、

1) ソムリエになる ユーザーに適したRDBMSを客観的に提案できる力をつける
2) 理解を深める  複数の製品を知ることにより、RDBMSに関する技術を深める
3) 価値を高める  自己および組織のビジネス的な価値を向上させる

とのことです。

1)は適材適所のDBを選択できる力が育てられると言うことですね。
クイックレスポンスを要求され、かつ、総データ量が多くなく、集中アクセス時のDBアクセス数も多くはないが、24時間365日営業しなければならない…という要件でOracleしか提案しない(できない)SIerでは顧客の心はつかめません。
ここで条件付ではありますがmySQLMSDEやJet(ちょっと勇気ありすぎ?でもクイックレスポンスやデータ量小はクリアできていてよ♪)を提案できるだけの知識があると、顧客も安心できると思います。

2)はそもそもDBとはどういう仕組みで動いているのか?という基礎の部分を理解するためには必要だと言うことでしょうか。
一つの製品にこだわっていると、その製品に縛られた部分ばかりが目に付いて、基礎の部分をおざなりにしがちです。
複数の製品を触るうちに、その根底にある部分が見えてきて、根底が理解できた瞬間、それぞれの製品の良し悪しが「ぱっと暗雲が晴れ渡った」かのように理解できたりする、ということは経験のある方はいらっしゃるのではないでしょうか。
かく言う私も「オブジェクト指向」とやらがさっぱり理解できずにおり、Javaをやってみてわからず、C++をやってみてやっぱりわからず、結局ぱっと理解できるようになったのは、オブジェクト指向の邪道ともいえるVBのクラス(爆)でやっと理解できるようになったと言う、わけのわからない経歴を持っています。(^^;)
CAMUSはこういうヘボなヤツなのです。

3)は1)にも重なる部分はありますが、複数のDBを扱えるとあちこちに引っ張りだこになります。(T_T)
仕事は増えます。ハイ。これは確実です。今沢山仕事があって泣いています。
今、私は沢山仕事は欲しくないので、複数のDBを扱えると言うのはナイショにしておきたかったのですが、人の移動より噂のほうが足が早いので無理でした。


梅田弘之さまはコラム中にも書いておられますが、Oracleを中心に活動をしてこられた上でSQL Serverに触れることになった方で、OracleSQL Serverの違いなど把握した上でDBマガジンなどに記事を掲載されたりされています。
梅田さまはPASSJで「特集!DBバイリンガル」もかいておられますので、Oracle技術者はSQL Serverを通じてOracleの基礎知識などを深めていってみてはどうでしょうか。
…というか、Oracleにも良し悪しがあるということを知ってくださいと、お願いしたくなるOracleユーザが結構周りにもいらっしゃるので、お願いだから読んでくれって言いたいというのが正直なところだったりします。(^^;)

私は梅田さまとは逆で、DBへの入り口はSQL Serverでした。
そののち、Oracleも触ることになったので、SQL Serverとの比較ドキュメントをあさりながらOracle(のSQL)を徐々につかえるようになっていったクチです。
以下のようなドキュメントを利用して相互の理解を深めていったので、参考になれば…ということで、リンクを張っておきますね。
 Oracle データベースとの比較 - SQL Server 2000
 逆引きSQL比較
(独り言)ホントはもっといっぱいあったはずなのに、見当たらぬ…。(^^;)

決して、井の中の蛙大海を知らずにならぬよう、精進いたしましょう。