オニヤンマの思い出

今朝、子供を保育園に送りに行ったとき、ふと見るとトンボが飛んでいたのでよく見てみたら、何と

ギンヤンマ!

こんな埋立地の住宅街にギンヤンマがいるとは!と感動していたら、いるものなんですね。同じ市内にお住まいの方のこんなWebPage(ちょい重いかも)がありましたので、他にも確認されてらっしゃる方がいるんだと感動しました。

ギンヤンマを見て、ふっと思い出したことがあります。
思い出したのはギンヤンマについてではなく、オニヤンマなのですが…。(^^;)

小学生の頃です。
当時、私は8月16日になったら有名になる山のふもとにある小学校に通っていました。
山のふもとなので、それなりに虫さんたちと出会える確率も高かったです。

オニヤンマとの出会いもその一つ。

小学生の当時、流石に奴らはとってもでっかかった記憶があります。
自分の顔ほどあるのではないか、というぐらいデカイ!そのでかさゆえ、恐れ(どちらかというと畏れかな?)もありました。

ある日、校舎内にオニヤンマが迷い込んできました。
でかい図体だけあって羽音もカナリの音量、しかも校舎内で反響するので、音量はさらに倍!ということで、すぐに居場所が見つかってしまうオニヤンマ。
子供らしく(?)捕まえたい衝動を抑えられなかった私は、オニヤンマを捕まえてしまいました。

オニヤンマは反発して逃げようとします。
その力、体がデカいだけあって強烈です。
このとき、私はオニヤンマの羽の中央あたりを持っていたのですが、オニヤンマはカナリ強引に身体を曲げ、羽を曲げて

親指にがぶり!

と噛み付いてきました。

痛い!赤とんぼにかまれるより何十倍も痛い!

あまりの痛さに思わず

手をブンと振って払ってしまった

んです。すると、オニヤンマは

頭だけ残して飛び去ってしまいました。(泣)

親指にはオニヤンマの頭。あごはしっかり指に噛み付いたまま。
子供心に

なんてことをしてしまったのだろう!

とり返しのつかないことをしてしまった、というなんとも辛い苦しい気持ちが体中を支配してしまいました。

すこしして気を取り戻した私は、オニヤンマに悪いことをしたな、という後悔の思いを胸に抱きながら、頭だけになったオニヤンマのお墓を校舎の裏っ側の片隅に「ごめん」を言いながら作ってやりました。

…今でも反省しているよ、オニヤンマ君。本当にゴメンね…。