コボラーがオブジェクト指向言語使いになれる最短距離はあるのか?

ある日のチーム会で、COBOLなどでホスト系システムを組んでいた人たちに、Javaなどのオブジェクト指向系言語を使えるようになってもらうための学習の方法として、最短距離にあると思われる方法はどういう方法か、という話をチーム員からしてもらった。

大雑把に言うと、はじめにJavaなどのオブジェクト指向言語を習得し、ある程度Javaの概要がざっくりと理解できたらそれ以上のめり込まず、クラス設計など、モデリングの学習に入るのが望ましいとのこと。
そして、モデリングでは従来のホスト系でのノウハウを一旦捨て去る気持ちで望むこと。
例え、上流ばかりやっている人であろうと、コードばかり書いている人であろうと、この手法は同じ方法でやること。

この手法で、ホスト系システム構築経験者にJavaをモチーフにしてオブジェクト指向の学習をしてもらったところ、比較的よく理解できた、という結果が上がっているのだそうだ。
中でも、データベース設計経験者は理解力が早かったとのことだった。
確かに、データベース設計とオブジェクト指向のモデル設計とは似ている部分があるので、理解が早まったのは私もわかる気はする。

ここで、C/C++出身者からの質問が入った。

ここまでで説明してもらった方法では、上流言語であるJavaからそのままシステム構築の上流工程を学習する方法であった。
JavaOSをつなぐ部分…いわゆる、Javaより下流の部分を理解せず、果たしてそれで成果が上がるのか?と。

実際、システムを作るうえでは上ばかりを見ていてはいいシステムは作れない。
使用する言語とOSとの親和性を考え、メモリやCPUの使用量や使い方を見定めなければ、安全に動く…つまり、OSとの親和性を図らない限りはダウン率の低いシステムは作れないのだ。

私の周りでは、C/C++を使っている人たちは、比較的OSとの親和性やメモリやCPUの使い方などをみながらシステム構築をする人が多い。
そのせいか、余計にJavaが動作しているとき、メモリ上ではどんなものがどの生存期間で動いているのか、CPUの負荷はどうなっているのか、が気にかかる。
その部分を知らずして、上ばかりを見ていて、ホントに大丈夫なのか、との心配が、先に述べた最短距離の手法にはあるのは確かだ。

CAMUSもどちらかというと、Javaを基本にして、上流を目指す方法ではオブジェクト指向が理解できなかったクチ。
C言語VC/VBRDBを経て、下の部分を理解できたところで、やっとJavaが理解できたといったところである。
だから、このC/C++使いの質問には大いに共感する。

しかし、先に述べた最短距離の手法の説明者曰く、これあくまで

一般的手法

として捉えて欲しいとのコトであった。(笑)
ソリャ、人の理解力や理解手法には差があるのだから、その辺臨機応変でやればヨロシ、とのコトらしい。(^^;)

なんじゃソリャ。

結局のところ、コボラー(COBOL使いの人)がオブジェクト指向言語使いになれる最短距離というのは、

人による

らしいということしかわからなかった。(爆)

orz