いとしい いとしい あなた さようなら


 いとしい いとしい あなたは
 わたしを やさしく つつんでくれます
 いとしい いとしい あなたは
 わたしを あたたかく だきしめてくれます
 ないて いても つらくても
 おなじように やさしく あたたかく
 ちょっと そそうを してしまって
 あなたが つめたく なっても
 また つぎのひには ちゃんと だきしめてくれます
 やさしい やさしい あなたは
 おうちに かえって しまいます
 また あえるよね
 また あえるよね
 いとしい いとしい くまのおふとんさん


今日、保育園にお迎えに行ったとき、保育園でレンタルしている昼寝用お布団から、ネームタグなどをはずしました。
レンタル布団を返却し、来週から新しいお布団に変わるのです。

ネームタグをお布団からはずすのをみた娘は、私に「どうして?」と聞いてきました。
私は「今日で、このお布団はおうちに帰るの。今度は新しいお布団になるんだよ」というと、娘は「嫌だ!私このくまさんのお布団がいい!」といって、泣き出してしまいました。

1年間お世話になったくまの昼寝用お布団は、どうやら娘のお気に入りだったようです。

娘はお別れするのが嫌だとごねて泣きじゃくり、お布団を抱っこしたりくるまったりして別れを惜しんでいました。
ほかの親御さんたちもお布団のタグをはずしてはすっと帰られるのに、いつまでもいつまでも別れを惜しむわが子。
お布団と別れられない娘の姿を見て、「やさしい子ね」といってくださる方もいらっしゃったのが救いでした。

そんなこんなで、心境的に格闘を続けること40分。
後ろ髪を引かれながらも、ようやく、娘はお布団にバイバイして、帰ることができました。

今も、くまさんのお布団とバイバイして寂しいと娘は申しております。
冒頭に載せた詩モドキのような切ない心境だったのかな、と…。

3月は別れの季節。
つい、この間、年長さんの卒園式があり、お別れの気配を感じ取って、娘なりに寂しい思いをしているところの、もうひとつのお別れ。
娘よ、また、ステキなお布団に出会えるといいね。

…でも、お母さん、ちょっとだけツカレタヨ…。(^^;)