各種ドキュメントに色の情報を付加することの害を認識したいと思う

ウェブサイトを構築する際に、色覚異常の方に配慮するデザインをする場合がある。
なぜそのような配慮をする必要があるかというと、
色覚異常があろうがなかろうが、同じ情報を伝えられるようにするためである。

同じ理由で、設計書類の各種ドキュメント類に対しても、
色覚異常者に対しての配慮が必要だと思う出来事があった。

現在、私の所属するチームでの比較的大きなプロジェクトでは、
新規構築のシステムと、改修が必要である複数のシステムの
双方の設計書が必要となっていた。
改修が必要であるシステムの一つの設計書作成を私が担当していたのだが、
改修をする部分、廃止する部分、新規に追加する機能の部分を色分けで区別していた。
その設計書を使い、プロジェクト員を集めてレビューを行ったのだが、
一部の方には非常にわかりづらいドキュメントになってしまい、つらい思いをさせてしまった
プロジェクト員の何人かの色覚異常を持つ人がいたのだった。

私自身、視力は悪いのだが、色に対しての配慮に関しては非常に無頓着であった。
配色について無頓着なのはよろしくない。
本当に情報を伝えたい部分を相手に伝えられなくなる可能性がある。
それだけじゃない。
何故色覚異常が起こるか私は知っているにもかかわらず、無頓着であった。
非常によろしくない。
私はそれをよく認識すべきだ。

IT業界は、女性より男性が多い。
そして、色覚異常は、遺伝子の都合上、女性より男性が持っている確率が高い。
それらの事実から、確率的に、IT業界には色覚異常のある方が身近にいる可能性があるということを
配慮しておく必要がある。
今回の件は、それを痛感させた。

…さて、どう修正したものかな。(^^;)
…とりあえず、今のプロジェクトチーム内では赤と緑が同じに見える人が多そうなので、
そういう方面で配慮すべきなのかな。
モノトーンだけで表現できる方法が、一番いいのかな。
考えよう。考えよう。

色覚異常関係のリンク集
 色覚異常 Wikipedia
 色覚異常(色盲/色弱)
 色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法
 色弱・色盲の方の視界をシミュレートする CUDGlass - Open MagicVox.net
 ぱすてる - 色覚問題研究グループ