システムエンジニアは情報システムの設計者だよね?

ITシステムから見た年金問題考察(3) システム問題へのすり替えは策謀である ITProという記事に、TBしていた情報システム=IT ではない!という記事に、こんな記述がありました。
情報システムとは、業務そのもの、業務を司るもの全てが含まれる。
ITは情報システムを支援する、手段(ツール)にすぎない。

まったく同感。

情報というのは「データを使える形にしたもの」であって、コンピュータの中にないといけないとか、LANやWebなどのネットワークを介して取得したり提供したりしなければならない類のものではないです。
昔ながらの瓦版や、井戸端会議中の主婦の口コミなんかも、利用できるデータであれば、「情報」。

そういう「情報」をどう見せるか、どう「情報」を作るか、どうやって楽に「情報」を取り寄せるか…を考えるのシステムエンジニアの仕事。

別に井戸端会議の主婦から出た情報をどうクリエイトしてどうデザインするかということを手がけてもいいわけですよ。
それの一例がBBSだったりSNSだったりするワケです。

 ・データを如何に情報とさせるか
 ・情報を如何にユーザに苦労させずに使わせるか

これが、システムエンジニアの仕事であり、腕の見せ所なんですって。

情報システム=IT ではない!では、こうも書いてらっしゃいました。
ITを使わない情報システムがあっても良いのだ。

「IT抜きの情報システム大賞」を募集するのも面白い。
結構面白いアイデアが集まるのではないかな。

場合によっては、これはコンサルにもなりますが、そういう仕事も普通にあっていいわけです。

システムキッチンの設計とかも、システムエンジニアが携わってもいいんじゃないでしょうかね。(もちろん、実際に作るにはシステムエンジニアだけではできないことなので、それなりの専門家が必要ですが)
書斎の設計なんかしてもいいんじゃないですか?電気の配線はもちろん、どこに本棚を置いて、どこに机を置いて、どこにどんな小物類をおけば動線が少なく、しかも作業がしやすいかを設計していくのもいいのではないかと。(家具を作ったり、照明を作ったりする人はもちろん専門家にお任せです)

情報システムの定義 > 情報システム学会では、本稿は,情報システム学会会員である,佐藤敬氏の著作であり,学会の統一見解ではないことをお断りします。という但し書きが付いていますが、こんな記事を紹介しています。
情報システムの定義 著者:佐藤敬
 情報システムについてはこれまで識者によってさまざまな定義がなされているので,そのいくつかを以下に示す。まず,B.C.Vikeryは「情報を伝送あるいは変形することを目的とするシステム」と簡潔に定義している。また,A.Demonsと A.G.Larsonは「人間,機械(ハードウエアや装置類),および手続きによって形成される環境であって,これらを統合することによりさまざまな立場の個人に,日々の活動の中で遭遇する(データや知識の)入力あるいは(決断や質問の)要求を可能ならしめるもの」と定義している。これら2つの定義では必ずしもコンピュータの存在を前提としていない。

システムエンジニアはコンピュータのプロである必要はないと書いたところだけども、システムエンジニアが情報システムの設計を手がける職業であるのであれば、コンピュータ(などのIT機器)に完全依存でなくてもいいのだろうな、とちょっと安心した。(^^;)
だって私はヘタレだから。orz